元横綱千代の富士、死去

 大相撲の九重親方(元横綱千代の富士)が亡くなっていたことがわかりました、61歳でした。

 九重親方は、15歳の時に1970年の9月場所で初土俵を踏み、1975年の9月場所に初入幕を果たしました。両肩の脱臼癖に苦しみながら、筋力トレーニングで肩の筋肉を強化、取り口を変えることで克服して、1977年の7月場所に小結に昇進。1981年1月場所では初日から14連勝し、優勝決定戦で北の湖を破って幕内優勝を果たしました。優勝決定戦の瞬間最高視聴率は65.3%を記録、これは大相撲中継の最高記録となり、現在に至るまで破られていません。

 1月場所優勝後に大関へ昇進、同年7月場所に再び14勝1敗で優勝して横綱に昇進し、同年11月場所で横綱として優勝を飾り、同一年中に関脇・大関・横綱の3つの地位で優勝するという史上初の記録を達成しています。

 ウルフの名称で愛され、生涯成績は1045勝437敗、幕内優勝回数31回、53連勝等の記録を残して、1991年5月場所を最後に引退しました。

 183cmで120kg代の小兵でしたが、得意の速攻で大型力士を次々破って一時代を築き、昭和の大横綱と呼ばれました。1989年には角界初の国民栄誉賞にも輝いています。

 全盛期を覚えていますが、本当に強い横綱でした。同じ時代に超大型力士の小錦(187cm、最重量時285kg)がいましたが、通算成績は20勝9敗と大きく勝ち越しています。

 2015年には膵臓癌の手術を受け、その後相撲協会の職務に復帰したものの、今年に入って転移が発見され闘病を続けていたと言うことです。