看護師の県内就業率向上の取り組み

 青森県のまとめによると、県内にある看護師養成学校の2014年度卒業生の県内就業率が北海道と東北6県で最低だったそうです。

 県内21校の看護師養成所(養成校)の2014年度(2015年3月卒)卒業生の県内就業率は56・2%で、北海道と東北6県の中で唯一6割を切って最下位。看護師不足が慢性化する中、折角県内の看護師養成学校を卒業しても、県内で就職する人が6割もいないというのは厳しい現実です。青森労働局によると、県内の看護師に対する2015年度の有効求人倍率は2・84倍と高水準。

 北海道は89・8%が道内で就職していますが、なぜ青森県はこれほど人気が無いのでしょうか?。卒業生への聞き取り調査では

「就職案内のパンフレットに県内の医療機関の情報が少ない」
「県外の方が高度な技術が学べる」
「県外の方が給料が高い」

 などの解答があったと言うことです。かなり”PR不足”な部分があるようで、昨年から「県看護職のための県内施設就職情報」を作成するなど、卒業生への地元医療機関のPRに力を入れています。

 ただ、看護師不足は青森県に限った話ではなく、全国的に起きていることで、しかも昨日今日始まったことではありません。青森県は、いわば看護師の争奪戦に負けている状態で、この状況を覆すためには県内に魅力ある就職先を用意する必要があります。あるいは、県内に魅力ある職場があることをしっかりPRすること。これが出来なければ、例えば新卒の県内就職率が上がったところで、同時に離職率も上がって看護師不足解消の根本的な解決には至らないでしょう。